オーナーへメッセージ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 1人
QRコード
QRCODE
みやchan インフォ
みやchan ホームに戻る
みやchan facebookページみやchan twitter

スポンサーリンク


上記の広告は一定期間更新のないブログに表示されます。新しい記事を書く事で広告が消す事ができます。

  
Posted by みやchan運営事務局 at

2024年01月01日

ヴィオラ・ダ・ガンバ用 カポタスト

ヴィオラ・ダ・ガンバで通奏低音を弾くときの調律は、普段は現代より半音低い415Hzにしています。ところが相手が管楽器だと現代の標準440Hzの楽器も多く(当然!)調弦を半音上げたり下げたりすることになります。

ちょっと思い立って、フラメンコギターのカポに指板の曲線を削り込んだ物を作ってみました。

  

この夏、ベルギーから来演したガンバ奏者に見せたら気に入ってくれた。お土産で差し上げたら、暫くしてメールが来て
 ”仲間や生徒に見せたら欲しがっている。25個作ってくれませんか?”

この数量は我が工房にとってはマス・プロ(量産)❣ 工程系列を組んだり部品を揃えたりで1か月、製作に2週間かかった。

木材はチェンバロのピンブロックに使っているメープル。
バンドソーで挽いて


 

内外面をサンダー仕上げ




ツマミはヴァイオリンのペグを流用




ベルギーに送る算段やら送金してもらう手筈などは初めてで、ややこしかったですがクリスマス前に無事到着。

TANUKI工房から初の輸出品となりました。
  

Posted by tanuki at 19:40Comments(0)

2023年09月27日

”のんびりバロック音楽” へ どうぞ

だらだらと暑くて、なかなか秋が立ちません。
でもカレンダーは進んで、定例のコンサートが近づきました。

今年はのんびりした気楽に聴ける曲を選びました。

  とき: 10月28日(土)15:00開演
  ところ: サル・マンジャー
  お代:  ¥500


  

2023年08月07日

熱いコンサートが終了

        邊保陽一リコーダーリサイタル2023
     ~17世紀イギリス音楽、ルネサンスリコーダーの復古と革新~

ちょうど台風6号が接近しておりましたが、お客さまが濡れることもなく無事終了しました。

リハーサル風景です。
リコーダーはルネサンス様式の5本を使い分け。



ヴィオラ・ダ・ガンバはこの曲ではソプラノを使用。


こちらでは、7弦バスを弾いています。





「通奏低音」が定式化する以前の自由な展開は軽快だったり、重々しかったり、陽気だったり、・・・多彩な音楽を楽しみました。




  

2023年07月17日

邊保陽一 リサイタルのプロモーションビデオ

”革命”
8月5日の宮崎公演まであと3週間です。

リハーサルの一幕が公開されましたのでご紹介。

お二人のお気に入りという 二コラ・マテイスのグラウンド 冒頭部分です。




コンサートではトーマス・バエテさんのヴィオラ・ダ・ガンバも加わります。
どんなやりとりが聴ける(見られる)でしょう?



  

Posted by tanuki at 21:19Comments(0)

2023年07月09日

公開レッスンです

 暑い夏の熱いコンサートに続いて豪華な公開レッスン企画です。





日時: 2023年8月6日(日)10:00~
    受講者には、受講者確定後に時間割をお知らせします。

会場: サル・マンジャー 宮崎県宮崎市船塚2-17

講師: 邊保 陽一  リコーダー
    トーマス・バエテ ヴィオラ・ダ・ガンバ,通奏低音
    加久間 朋子 チェンバロ,通奏低音

レッスン料: ソロ  ¥10,000
      アンサンブル(2人以上)¥15,000
      聴講のみ ¥3,000

(レッスン枠はそれぞれ準備などを含め1時間程度。受講者は他のレッスン聴講料、通訳料込。資料代は別途実費を頂きます。)

講師のプロフィルなどはこちらを参照。

リコーダーや旋律楽器、ガンバなどのレッスンは、バエテ氏と加久間女史の豪華な通奏低音付きです。
宮崎でこんな豪華なレッスンを受けられる貴重な機会です。受講枠には限りがありますので、お早めにご予約下さい。

お問い合わせ・ご予約:
  宮崎古楽の会(桑田)
  090-5489-9280   pavane@izm.bbiq.jp  

2023年06月14日

コンサート情報


         邊保陽一リコーダーリサイタル2023
           革命 The English Revolution
   ~17世紀イギリス音楽、ルネサンスリコーダーの復古と革新~

  とき: 8月5日(土)15:00開演(14:30分開場)
  ところ: サル・マンジャー (宮崎市船塚2-17)
  お代:  一般3000円/大学生以下2000円(要学生証)

演奏: 邊保 陽一(リコーダー)
     トーマス・バエテ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
     加久間 朋子(チェンバロ)

プログラム:
     ジョン・プレイフォード 編纂 ダンシングマスターより
     マシュー・ロック 組曲 第3番 ニ調
     ウィリアム・ロウズ 組曲 第7番 ニ調
     ニコラ・マテイス パッサージョとグラウンド    他

チケット取扱い:
     宮崎県立芸術劇場チケットセンター
     宮崎ピアノ技術センター

  お問い合わせ・予約:
     宮崎古楽の会 090-5489-9280 pavane@izm.bbiq.jp ( 桑田) 


17世紀ヨーロッパは、激動の時代。イングランドは日本と同様に島国であったため、ルネサンス期の音楽はガラパゴス化し、中世の複雑なリズムとともに独自の進化を遂げた。
しかしクロムウェルの共和制から王政復古がなされたと同時に、大陸からのバロックの大波、通奏低音、不協和音や様々な舞曲などが流れ込み、音楽にも革命的な変化が訪れる。歴史的にも、音楽的にも劇的な事件があり、その変化を担った多彩な作曲家たちの珠玉の名作たちを、様々なルネサンスリコーダーの温かい音色と妙技にのせて奏でる。
また、当時多くの貴族を楽しませた曲集、プレイフォードの空前絶後のベストセラー『ダンシングマスター』の愉しくどこか物悲しい、魅力あふれる旋律の数々を、奏者たち自作の装飾・ディミニューションとともにお楽しみください。

  (チラシはクリックで拡大)

  

Posted by tanuki at 12:23Comments(0)

2023年05月29日

ヴァージナルのハチ公 : 完成 !

梅雨入り前に出来上がりました。



脚、譜面台も揃いました。



さっそく試奏にお出でいただいたので、音色を少々お聞きください。
 (写真クリックでYoutubeに飛びます)


  

2023年05月19日

ヴァージナルのハチ公: 弦を張った

響板を組んだ後は外箱の外周に縁取り。これでかなり見た目が変わります。




そしてオイル仕上げ。



亜麻仁油が在庫切れで、賞味期限の過ぎた荏胡麻油を使いました。亜麻仁油よりも気持ち明るい色調に仕上がりそう。



昨日、今日で弦を張り込みました。




響板組み込みから10日目、どうやら今月中には完成しそうです。
  

Posted by tanuki at 19:41Comments(0)

2023年05月11日

ヴァージナルのハチ公  響板を組込む

快晴の5月10日。
一大イベント(大袈裟・・・)の響板接着をやりました。

響板にはロゼッタを貼り付けて。。





助手くんと二人で組付け作業。



この助手くん、手際よくて接着剤塗布~クランプ完了まで10分でした。

治具類の準備と段取りには半日かかりましたけど、これはいつものことです。
「段取り8分」とは良く言ったものです。

梅雨入り前の完成が見えてきました。
  

2023年05月05日

ヴァージナルのハチ公 晴天を待つ

ロゼッタを貼り付ければ響板は完了。



ケースに接着したいのだが、昨日から雨がちで、明日は大雨の予報だ。
晴れて湿度が下がるのは来週後半になりそう。

いつも手伝ってもらう助手くんの都合からみても、やっぱり来週後半。

待ちの数日。
  

2023年04月29日

ヴァージナルのハチ公 外箱ができた

ケースの外板を一日に一面ずつ貼り込んできて、今日で5面ぜんぶ完成。



外板に板目を使ってみたくて、5年前に仕入れておいた熊本産の檜。
木目が派手で良いな。


こちらは背面。



次の目標は連休明けの響板組み込み、一日に4~5時間の作業するとして結構きつそうです。
  

2023年04月26日

ヴァージナルのハチ公 ~番外編~

気分転換のつもりで脚を作ったら、これが3日もかかってしまった。

ただの四角形では面白くないのでイタリアン風のデザインをパクった型紙。




曲線はSPF材を2枚重ねてジグソーで同時に切断。



当然に荒い鋸目が残る。

この後、鑿・紙やすり・ハンドボールに回転砥石を付けたもの・・など動員して鋸目を仕上げた。
うんざりする作業量 ‼






荏油でオイリング。
フレームを載せてみた。




それなりの雰囲気?
一年も経てば、少し深みのある色合いになりますでしょうか。


  

2023年04月23日

ヴァージナルのハチ公 その後

隠居は暇なはずが、素敵なコンサート、来客、貸し出している楽器のメンテナンス、などなど続いて、久しぶりの投稿。
部品をぼちぼちと作ってきて、楽器の形に組み立てる段階に来ました。


鍵盤は3月半ばに完成。




響板に付けるブリッジは設計を変更、ジャックガイドは精度UPを目指したのでとっても手間を食いました。。



響板組み立ては天気の良い日を待って 4月10日。


今日からいよいよケースの組立。
五角形の箱ですから、留(mitre)の角度も5種類。出来は治具の精度で決まります。




今日は正面板の接着まで。




<

  

2023年03月03日

コンサート情報: ENSEMBLE ACADEMIA MUSICA in宮崎

ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ハープ 3人組のコンサートです。
「17世紀ヨーロッパ諸国をめぐる音絵巻」そどうぞ。

バロック・ヴァイオリンの鷲見さんは昨夏に三股で聴く機会がありました。鮮烈で純度の高い印象でした。
ヴェテラン、若手のお二人と一緒にどんな音楽を演じてくださるか楽しみです!

とき: 4月15日(土)15時開演
ところ: 宮崎市サル・マンジャー
お代: ¥3,000
チケット取扱: 宮崎県立芸術劇場チケットセンター
          (有)宮崎ピアノ技術センター





  

Posted by tanuki at 19:19Comments(0)

2023年02月11日

ヴァージナル: 部品を作る

ボチボチと小部品を作っています。

こちらはナチュラルキーのカバープレート、アーケード、鍵盤両脇のKNEEなど。





けっこうな作業量になるのは外箱の骨組み用の板材。その製材です。
RED CEDAR 厚さ20mmを12㎜まで削ります。
仕入れたのは2015年なのでもう落ち着いているでしょう。

Before : 製材前



表面はケバケバ・ガサガサでうっかり持つと細かいトゲが刺さる。こいつがチクチクと痛い!


After : 製材後



反りもなく良さそう。

  

2023年02月01日

ヴァージナル : キーカバー と アーケード

ナチュラルキー(白鍵)に使おうと、黄楊材カバーを切りだしたのものの、表面を鉋で仕上げようとしたらエライ手間がかかると判明。 
黒檀材で作ったときはそれほどでもなかったのに、黄楊はホントに硬くて緻密だ。だからバロック時代には、リコーダー、オーボエなどの管楽器から弦楽器の指板とかテールピースなど、広く使われたのでしょうか。


ベルトサンダーに作戦変更。




廃品の1mm厚のSUS板で厚さを規制する治具を作って、ベルトサンダーに乗せてみた。




ビミョーな力加減のコツを掴んだら、一定の板厚で表面ツルツルになりました。


こうなると、キーフロントも質感を合わせたくなる。
むかし作ったアーケードカッターに再登板してもらった。



刃の精度が悪くて振り回されるので、不良率が高い。
そう言えば、VOGELから買った既製品アーケードも一枚当たりの個数がバラバラだった。ひょっとすると、不良品を切り取った結果だったかも ・・・ ゲスの勘繰り ? ・・・
  

2023年01月25日

ヴァージナル八郎くん着工

新年早々、ヴァージナルの注文が来ました。
これで8台目、鎮西八郎為朝にあやかったわけではありませんが八郎くんと呼ぶことにして、部品をぼちぼち作り始めています。

ナチュラル(白鍵)のキーカバーはこれまでVogelなどから購入していましたが、ヴァイオリンで不要になった黄楊材を頂いたので今回は内製化することに。でも手間はかかるんです。

厚さ25㎜ほどあるので、板目に切出すと綺麗な木目が出そう。





これで1台分は充分、うまく取れば2台分行けるかも?



もっとも、このあと鉋で厚さを 3mm に揃えて表面を削り上げるのが大仕事です。

今日は作業場の気温 5℃、ちょいと寒すぎた。

  

2023年01月01日

2022年12月23日

チェンバロのメンテナンス動画

当工房で作ったチェンバロを弾いてくださっている方に向けて、爪の交換手順の動画をYouTubeに上げました。

弦をはじく爪は数年くらいの頻度で交換します。演奏者の方に作業方法を説明するのに取説とか口頭説明ではなかなか伝わりずらいです。実作業を見て頂いても手許が良く見えません。
動画にすれば少しは分かり易くなるでしょうか?

動画をつくるのは初めてです。ヴィデオと静止画をスマホで撮影し、エディターで編集するのは試行錯誤続きででウンザリしました。
音楽に限らず、最近はYouTubeから情報を得ることが増えています。ユーチューバーの皆さんも結構大変なんだなと実感しました。


https://youtu.be/zZyrr8Q_NcQ


撮影はおもに一番手前のヴァージナルを使いました。


  

2022年11月07日

午後のバロック 2022 

 快晴の秋空に恵まれて、3年ぶりに ”午後のバロック” 終わりました。

弦楽隊は、
 ヘンデル  水上の音楽
 シュメルツァー  フェンシング学校





リコーダー隊は 
  テレマン  トリオ・ソナタ  ハ長調



標題が付いた曲が並んでいて面白かった❣
 悪妻代表  Xantippe
 貞節を守って自害  Lucretia
 元気な田舎娘(?) Corinna   など



チェンバロソロ
   D. スカルラッティ ソナタを2曲。





全員集合は のんびりと
   ペッツ  ”牧歌的な協奏曲”




チェロとチェンバロは出ずっぱりの通奏低音です。
通奏低音はバロック音楽の骨格を作る役割なんですが、その面白さがバロックチェロ10年目になってやっと分かった私でした。

11月5日 宮崎市 サル・マンジャーにて