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Posted by みやchan運営事務局 at

2011年08月31日

Shortridge論文の再発見

今日はかなりマニアック、と言うか理屈っぽいテーマです。


TANUKI工房のヴァージナル作りの出発点はスミソニアン博物館のキュレーター John D. Sortridge さんの論文(1960年)でした。

 Italian Harpsichord-Building in the 16th and 17th Centuries 
  (16,17世紀のイタリアンハープシコード製作)


1970年ころ友人からコピーを入手し、これを基に図面起こしやら使用材料の手配などをしたのですが、コピーがかなり不鮮明で読み取れない個所がいくつもありました。






最近、弦の張力を細かく分析しはじめたら、弦の材質およびそれにまつわるTransposing問題を巡る60~70年代の論争のことを知りました。
当時の論文を改めて読むと ・・・40-50年前の論文なのでまるで古文みたいで読みづらいんですが・・・ 込み入っていて今ひとつわからない。 

Shortridge論文が随所に引用されています。こいつはやはりきちんと読み直さねばならんかな?
で、ダメもとですがWEBで検索してみたら・・・・ありました!!




画像については左右逆になっていたり、解像度が悪かったりしていますが、テキストは完璧に読めますニコニコ


いやあ、嬉しかった。
まるで、好きだった女の子が若い時のまま出現したとでも言うんだろうか?? アレレ

改めて一気に読み返しました。(アメリカ人が書いたせいか、50年前の文章でも分かりやすいです)


色々なことがスッキリと腑に落ちてきました。

また、19世紀的な進歩史観から脱却してヒストリカルな視点で古楽器を研究しはじめた時期がちょうどそのころだったんだなと改めて思いました。


TANUKIヴァージナル3台も、弦の張力分布を見直すことにしました。
  

Posted by tanuki at 09:30Comments(0)ヴァージナル

2011年08月16日

3台目が出来ました

家は3軒建ててやっと気に入った家が出来るとか言います。
さて、楽器の場合は???





一月ほど前,TANUKI 3号機が完成しました。



今回の目標は;
 1.音色は男の子のような活発イメージ
 2.高温高湿へのタフネスをさらにUP
 3.440/415Hz 切替機能(鍵盤移動)追加・・・宮崎の音楽環境変化を反映
 4.工期3ヶ月 ・・・ 2号機の1/2


鍵盤の拡大写真です。


写真は440Hz設定になっています。
左端のブロック(木片)を外して鍵盤が左へずらすと半音ピッチが下がったことになります。



完工後一月経ち、楽器の状態が落ち着いてきました。
目標もだいたい達成できているようです。
  

Posted by tanuki at 09:08Comments(0)ヴァージナル