2011年12月22日
ステゴザウルス
やっと図面が一段落ついたので、まずはベントサイドつまり側板の湾曲部を曲げるための木型を製作。
材料は2X4材、Hマンでちょうどバーゲンやっていて普段より安く調達できました。
出来てみたらなんとなく恐竜の背中を思い出して ステゴサウルス STEGOSAURUS と呼ぶことに。
ベントサイドの素材はイエローポプラの15mm厚。17世紀の職人達は鉋屑を燃す直火で加熱曲げしたそうだが、狭い団地暮らしではそうも行かず、熱源に一工夫必要になります。
材料は2X4材、Hマンでちょうどバーゲンやっていて普段より安く調達できました。
出来てみたらなんとなく恐竜の背中を思い出して ステゴサウルス STEGOSAURUS と呼ぶことに。
ベントサイドの素材はイエローポプラの15mm厚。17世紀の職人達は鉋屑を燃す直火で加熱曲げしたそうだが、狭い団地暮らしではそうも行かず、熱源に一工夫必要になります。
2011年12月21日
図面やっと一段落
見込み日程を大幅にオーバーして全体図面がやっと完成。
製作前提の図面となると描きながら「作り方はどうしよう? 治具はこんな風に・・・」 等々、あちこちに思い巡らすためしょうがないんですね。
音域 BB-d3 (52keys)
レジスター 8'-8'
ピッチ 415/440Hz 鍵盤移動により切換
全長 187cm
全巾 81cm
高さ 27cm (脚を含まず)
”一畳に収まる大きさ”の目標要件はほぼ達成・・・かな
こちらはベースにした Technical Drawing 、ニュルンベルクの博物館から取りよせ。
1637 ANDREAS RUCKERSのオリジナル状態をほぼ保っていると言われている。
これをベースにレジスター変更 (8'-4' → 8'-8')および音域拡大をした。昔で言えばプチ・ラヴァルマンです。
さて、木型造りを始めようか。
製作前提の図面となると描きながら「作り方はどうしよう? 治具はこんな風に・・・」 等々、あちこちに思い巡らすためしょうがないんですね。
音域 BB-d3 (52keys)
レジスター 8'-8'
ピッチ 415/440Hz 鍵盤移動により切換
全長 187cm
全巾 81cm
高さ 27cm (脚を含まず)
”一畳に収まる大きさ”の目標要件はほぼ達成・・・かな
こちらはベースにした Technical Drawing 、ニュルンベルクの博物館から取りよせ。
1637 ANDREAS RUCKERSのオリジナル状態をほぼ保っていると言われている。
これをベースにレジスター変更 (8'-4' → 8'-8')および音域拡大をした。昔で言えばプチ・ラヴァルマンです。
さて、木型造りを始めようか。
2011年12月12日
ふにゃふにゃ対策
本棚最下段にA4より大きい資料が並んでいるのですが、ご覧の通りフニャフニャに崩れてしまいます。ハードカバーの本はきちんと立っていても、ファイル類や封筒などは腰がないものだからしなっとしちゃいます。
取り出す度にイライラ・・・だけならともかく、古い楽譜など表紙がもげてしまったりします。
偶々スーパーで荷運び用にもらってきたダンボール箱でちょいと工夫してみました。
まず、本棚の奥行きにあわせて墨付けです。この本棚は25cmでした。
斜線に沿って切り取ります。
角で手を切ったりしないように荷造りテープを貼りました。余談ですが、紙類で切ると痛いですねえ鋭利な刃物の場合は、切れたことに気付かないこともあるくらい痛まないんですがねぇ・・・
で、これを受けにするとこうなりました。
見た目すっきり、出し入れもスムースになりました。
デメリットはあります。ダンボールがけっこう厚いので、薄いファイル1冊分くらいのスペースを取ります。もっと薄くできたプラスチック製の市販品もありますが、こちらはコストゼロですし、まあいいだろう!
【ご注意】
もしこれを実施される場合、カッターでダンボールを切る時はくれぐれも慎重にお願いします。うっかり刃が滑ったりすると取り返しのつかない傷を負うかもしれませんので。。。。。
取り出す度にイライラ・・・だけならともかく、古い楽譜など表紙がもげてしまったりします。
偶々スーパーで荷運び用にもらってきたダンボール箱でちょいと工夫してみました。
まず、本棚の奥行きにあわせて墨付けです。この本棚は25cmでした。
斜線に沿って切り取ります。
角で手を切ったりしないように荷造りテープを貼りました。余談ですが、紙類で切ると痛いですねえ鋭利な刃物の場合は、切れたことに気付かないこともあるくらい痛まないんですがねぇ・・・
で、これを受けにするとこうなりました。
見た目すっきり、出し入れもスムースになりました。
デメリットはあります。ダンボールがけっこう厚いので、薄いファイル1冊分くらいのスペースを取ります。もっと薄くできたプラスチック製の市販品もありますが、こちらはコストゼロですし、まあいいだろう!
【ご注意】
もしこれを実施される場合、カッターでダンボールを切る時はくれぐれも慎重にお願いします。うっかり刃が滑ったりすると取り返しのつかない傷を負うかもしれませんので。。。。。
Posted by tanuki at
20:01
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2011年12月03日
スムースな曲線を描くこと
弦のレイアウトに手こずっています。
やってみたらヴァージナルとは全く勝手が違います。設計する手順が分からないままに突入したことも原因して、やり直し・回り道・見当違い・・・・の連続です。
試行錯誤の中から、どうやらいちばん論理的な方法はこんな手順のようです。
1.レジスターの位置を基準にプラッキングポイントをプロットしてナットの位置を求める。
2.そこから各弦長プロットしてブリッジのカーブを割り出す。
どうやら、ブリッジの曲線が割り出せました。
3Hの鉛筆で細い線を引いているので写真では見づらいですが、我ながら美しい曲線が出来たと満足!
曲率の大きい曲線を描く際の定規に新たな発見。
普段使っている「自在曲線定規」では直径換算300mm以上の円弧を描こうとすると、グニャグニャして綺麗なカーブになりません。
いろいろやってみた結果、細い木の棒をしならせるとうまく行きました。
ナットのカーブを描いていところです。
木の棒は4x8mm。ヴァージナルのサウンドボード・ライナーとして作っておいたもの。
両側をクランプに引っ掛けておいて、あらかじめプロットしておいた基準点に合わせていくと実に綺麗なカーブが引けます。
私にとっては新発見でした。
やってみたらヴァージナルとは全く勝手が違います。設計する手順が分からないままに突入したことも原因して、やり直し・回り道・見当違い・・・・の連続です。
試行錯誤の中から、どうやらいちばん論理的な方法はこんな手順のようです。
1.レジスターの位置を基準にプラッキングポイントをプロットしてナットの位置を求める。
2.そこから各弦長プロットしてブリッジのカーブを割り出す。
どうやら、ブリッジの曲線が割り出せました。
3Hの鉛筆で細い線を引いているので写真では見づらいですが、我ながら美しい曲線が出来たと満足!
曲率の大きい曲線を描く際の定規に新たな発見。
普段使っている「自在曲線定規」では直径換算300mm以上の円弧を描こうとすると、グニャグニャして綺麗なカーブになりません。
いろいろやってみた結果、細い木の棒をしならせるとうまく行きました。
ナットのカーブを描いていところです。
木の棒は4x8mm。ヴァージナルのサウンドボード・ライナーとして作っておいたもの。
両側をクランプに引っ掛けておいて、あらかじめプロットしておいた基準点に合わせていくと実に綺麗なカーブが引けます。
私にとっては新発見でした。
2011年12月01日
チェンバロを造ることになった
10月以降いろいろな急展開があってチェンバロを造ってみることにしました。
と言っても、いざ造ろうとするとそこまでの知識が全然無いことに気付きました。
・・・ けっこう分かっているつもりだったけれど、やっぱりダメね ・・・
お手本は17世紀以来名器と言うことで珍重されてきたルッカース一族の製品。資料の多さではおそらく随一だろうな。
まずは、1637年Andreas Ruckersのオリジナル一段鍵盤の図面、これはニュルンベルクの博物館にメールしたらすぐに送ってくれた。意外とリーズナブル・プライスだった。
殆ど同時に、丹波篠山の古楽器制作の大先輩から各種の楽器の図面がドサッと送られてきた!! 感謝感謝
Grant O'Brienの "Ruckers"(1990) と言う本、こいつはリプリント版がびっくり安価で買えました。ちょいと前まで洋書と言ったらまず1万円はくだらなかったけれど、ね。
その辺りを読み込んで、まずは縮尺1/5の簡単なレイアウト図と構造模型を造りました。これが一月ほど前。
んで、立体的な構造イメージが頭の中になんとなく出来たのでいよいよ設計開始しました。
ポリエステルのシートは青写真屋さんにありました。これに線を引くのは何十年ぶりでしょうか。企業では20年くらい前に殆どがCAD化されて手描き図面は殆ど絶滅してしまいましたからね。
やはりと言うか、いざ製作図面を引こうとするとこれがなかなか進みません。
一番重要な弦長・プラッキングポイントを決めるのに3日かかりました。 複数のパラメータをうまくバランスさせて品物に仕立てるというのは、製造業の開発現場と一緒だなああ。。。
とりあえず設計完了まで、あと2週間くらいかかるだろうか
ま、会社員時代と違って出図日程に迫られているわけではないので、その点気楽ですが。
と言っても、いざ造ろうとするとそこまでの知識が全然無いことに気付きました。
・・・ けっこう分かっているつもりだったけれど、やっぱりダメね ・・・
お手本は17世紀以来名器と言うことで珍重されてきたルッカース一族の製品。資料の多さではおそらく随一だろうな。
まずは、1637年Andreas Ruckersのオリジナル一段鍵盤の図面、これはニュルンベルクの博物館にメールしたらすぐに送ってくれた。意外とリーズナブル・プライスだった。
殆ど同時に、丹波篠山の古楽器制作の大先輩から各種の楽器の図面がドサッと送られてきた!! 感謝感謝
Grant O'Brienの "Ruckers"(1990) と言う本、こいつはリプリント版がびっくり安価で買えました。ちょいと前まで洋書と言ったらまず1万円はくだらなかったけれど、ね。
その辺りを読み込んで、まずは縮尺1/5の簡単なレイアウト図と構造模型を造りました。これが一月ほど前。
んで、立体的な構造イメージが頭の中になんとなく出来たのでいよいよ設計開始しました。
ポリエステルのシートは青写真屋さんにありました。これに線を引くのは何十年ぶりでしょうか。企業では20年くらい前に殆どがCAD化されて手描き図面は殆ど絶滅してしまいましたからね。
やはりと言うか、いざ製作図面を引こうとするとこれがなかなか進みません。
一番重要な弦長・プラッキングポイントを決めるのに3日かかりました。 複数のパラメータをうまくバランスさせて品物に仕立てるというのは、製造業の開発現場と一緒だなああ。。。
とりあえず設計完了まで、あと2週間くらいかかるだろうか
ま、会社員時代と違って出図日程に迫られているわけではないので、その点気楽ですが。