2012年01月01日
Toothing Plane (ギザ溝鉋?)
あけましておめでとうございます。
マルチン・スコヴロネック(Martin Skowroneck)が言うには、
接着面に"toothing"することが古くから行われてきた。 "Toothing Plane" で細かい溝を付けると余った接着剤の逃げ場になり、また、工程上のミスを緩和してくれる-ミスを完璧に防ぐことは出来ないからね-
嬉しいご発言

余談だがこの人世界の名工なのに、こうした現場的で気取らないアプローチが満ちていて読んでいるとつい膝を痛くなるほど叩いてしまいます。
この本です、参考まで:
http://www.amazon.co.jp/Cembalobau-Martin-Skowroneck/dp/3932275586/ref=sr_1_1?s=english-books&ie=UTF8&qid=1325392235&sr=1-1
それで、ギザ溝鉋(?)を探し回りました。欧米ではポツポツと使われているようです。
接着面の溝入れだけでなく、複雑な木目を仕上げる前処理に使って逆目を防ぐと言う使い方が多いようです。
参考:http://anthonyhaycabinetmaker.wordpress.com/2011/01/29/the-toothing-plane-a-tool-of-our-time/
ところが国内には何処にも無い!
日本鉋では名人にかかると大概の木目は削れてしまうので必要なかったのだろうか?
探し回った揚げ句、千葉のM先輩が貸してくれました。
アイアン(刃)だけを入手したそうで、スタンレーのブロックプレーンに合う仕様になってます。
SPF材の端材を削ってみるとWEBで見たとおりの削り屑が出ました。
Posted by tanuki at 16:42│Comments(1)
│チェンバロ
この記事へのコメント
はじめまして
日本ではこのかんな身は伝統的には存在しないので殆ど使われませんが、刃先をちょっとかけさせるか、砥石で溝を入れれば同じ機能になります。
日本ではこのかんな身は伝統的には存在しないので殆ど使われませんが、刃先をちょっとかけさせるか、砥石で溝を入れれば同じ機能になります。
Posted by とおりすがり at 2013年09月01日 12:15