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2019年05月23日

エステルハージー・アンサンブル 宮崎公演



クリックで拡大します

「バリトン」とはハイドンの雇い主エステルハージーの殿様が夢中になっていた楽器です。かなりの名人だったらしく、自ら弾くために作らせた曲が150曲ほど残っています。ハイドンにとっても自信作だったのか、自らの作品目録のトップに挙げています。

知られざる名曲を引っ提げてウィーンからやって来るのはエステルハージー・アンサンブルの3人組。日本・オーストリア友好150周年記念の日本ツアーの一環です。
バリトンは19世紀にいったん忘れられ、21世紀に入るころから見直されてきました。演奏者は世界でも10人に満たず(Wikipedia)、ナマで聴ける機会は貴重です。

バリトン、ヴィオラ、チェロ三重奏のたおやかな響きを、80席の木造ホールという贅沢な環境で堪能ください。

とき: 6月9日(日) 15:00開演
ところ:サル・マンジャー 宮崎市船塚2-17
お代: ¥3,000
お問合せ:090-5489-9280(桑田)

宮崎は日本ツアーの最終日です。総合インフォメーションはこちら
https://www.facebook.com/baryton2019/?eid=ARDKbZC5BeJgkyf394f7k3u2T3nSuRfBdtctutlCky0SqSt2P_FR6r-HJmW-oPEWWVtv7qWePD2aibSz
  

2019年05月18日

初仕事

  移転後の初仕事は1981年製フレミッシュ・タイプのチェンバロ修復です。



長いこと放置されていたことがあるということで、雨漏り痕が沢山あります。ジャックガイドは固着していて、Front, Back ともに押せども引けども動きません。


現在は使えるジャックを選んでFrontのみのシングル・レジスターでお使いでした。




引き取った日からしばらく乾燥注意報の出る気候が続いたので、これ幸いと様子見。
数日後にはしジャックガイドを何とかダマしながら引き抜くことができました。


ギャップ長を測ると、両側面に対して中音域では1mm狭くなっています。


もともとのクリアランス設定が1mmだったと推定し、ジャックガイドを巾方向で各0.5mmずつ削りました。
これで、滑らかに動くようになりました。



外してあったジャックにも浸水痕が残っています。

こちらは、そのまま使うしかありません・・・が、木部の割れ、タングのバネ折損などで6本は使用不能。


試奏してもらうと、音は良い響きしています。


とは言うものの、Backは6つの音が出ません。最高音域・最低音域に各3音ずつ割り振りましたけれど、弾きづらいですね。
いずれジャックを補充してヴォイシングからやり直し、修復を完成させたいものです。