2014年12月08日
コンサート 佐土原にて
自治会からのお誘いで小さなコンサートでした。
地区の学習館集会室、70人超のお客様がお出で下さいました。

バッハ、ラモー、スカルラッティ、パーセルなど、バロック定番曲に加えて、日本の新しい曲も。
最後はペチカ、冬景色を歌いました。

古楽器はこんな親密な空間によく合います。少しずつ続けて行きたいと改めて思いました。
地区の学習館集会室、70人超のお客様がお出で下さいました。

バッハ、ラモー、スカルラッティ、パーセルなど、バロック定番曲に加えて、日本の新しい曲も。
最後はペチカ、冬景色を歌いました。

古楽器はこんな親密な空間によく合います。少しずつ続けて行きたいと改めて思いました。
2012年03月04日
音楽のエネルギー
チェロを勉強中の中学2年生との話。
「バッハの無伴奏を弾きたいんです。楽譜はこれ。」

爺「CDかなにか聴いたことはありますか?」
「カザルス、ヨーヨーマ、ロストロポヴィッチ。その中でカザルスが一番好きです。」
爺「えー! そりゃまたナゼ?」
「音は悪いんですけど、エネルギーが大きいです。」
・・・・
驚いた。 そして考えた。
カザルスさん流石に少々時代に合わなくなって来いるなと思っていたのに。。
音楽の持つエネルギーとはなんだろう?
カザルスの録音はSP初期の1920年代、動画はおそらく50年代。
どちらもイッパツ撮りだった時代だ。
一回一回にかける気合いが違うんじゃあないだろうか?
何万年も前から音楽はその場限りで残らないものだったのが、録音技術のおかげで何時でも何処でも楽しめるようになった。至極便利で、その恩恵にドップリと漬かっているのが私たちの時代だ。
何テイクも採ってつなぎ合わせ、殆ど無傷の録音を聴いている。
演奏者側もそれにつれて”ノーミス”と言うことに過度にとらわれているんでは? 何時までも証拠が残っちゃうからね。
シャーシャーというのイズの向こうから現れるエネルギー、弾き手の気合い、といったものは確かにある。
音楽の持つエネルギーは何か? を改めて考えさせてくれた一言だった。
それがのっぽの中学生から出たというのが、また嬉しい。
「バッハの無伴奏を弾きたいんです。楽譜はこれ。」

爺「CDかなにか聴いたことはありますか?」
「カザルス、ヨーヨーマ、ロストロポヴィッチ。その中でカザルスが一番好きです。」
爺「えー! そりゃまたナゼ?」
「音は悪いんですけど、エネルギーが大きいです。」
・・・・
驚いた。 そして考えた。
カザルスさん流石に少々時代に合わなくなって来いるなと思っていたのに。。
音楽の持つエネルギーとはなんだろう?
カザルスの録音はSP初期の1920年代、動画はおそらく50年代。
どちらもイッパツ撮りだった時代だ。
一回一回にかける気合いが違うんじゃあないだろうか?
何万年も前から音楽はその場限りで残らないものだったのが、録音技術のおかげで何時でも何処でも楽しめるようになった。至極便利で、その恩恵にドップリと漬かっているのが私たちの時代だ。
何テイクも採ってつなぎ合わせ、殆ど無傷の録音を聴いている。
演奏者側もそれにつれて”ノーミス”と言うことに過度にとらわれているんでは? 何時までも証拠が残っちゃうからね。
シャーシャーというのイズの向こうから現れるエネルギー、弾き手の気合い、といったものは確かにある。
音楽の持つエネルギーは何か? を改めて考えさせてくれた一言だった。
それがのっぽの中学生から出たというのが、また嬉しい。
2012年02月22日
2012年02月02日
発見! バッハは調を宣言してるんだ
無伴奏チェロ組曲第1番 プレリュードの冒頭です。

バッハののおかみさんの写譜はきれいですね。 それはさておき、
最初の小節はト長調主和音だけです。(装飾的なラを除く)
ト長調だよ、 とシンプルに印象づけられます。
ふと、他の5曲はどうだったっけ?と思いました。
#2 レ・ファ・ラー で始まる。 ニ短調主和音。
#3 ドーシラソファミレドソミソドー 一気に駆け下りるハ長調音階。
#4 ミ♭・ソ・シ♭ の分散和音 変ホ長調主和音。
#5 ドの長いオクターブ+ハ短調音階 ハ短調なんだぜえ、おにいさん・・・
#6 レ・ファ#・ラ の分散和音 これぞ躍動するニ長調。
見事に調性を宣言、あるいは印象づけているんですね。
演奏する上での新しい観点に加えようと思いました。過度に気張ることなく、しっかり何げなく弾きたいです。
そんなこと先刻ご承知だい、という方、スイマセン。

バッハののおかみさんの写譜はきれいですね。 それはさておき、
最初の小節はト長調主和音だけです。(装飾的なラを除く)
ト長調だよ、 とシンプルに印象づけられます。
ふと、他の5曲はどうだったっけ?と思いました。
#2 レ・ファ・ラー で始まる。 ニ短調主和音。
#3 ドーシラソファミレドソミソドー 一気に駆け下りるハ長調音階。
#4 ミ♭・ソ・シ♭ の分散和音 変ホ長調主和音。
#5 ドの長いオクターブ+ハ短調音階 ハ短調なんだぜえ、おにいさん・・・
#6 レ・ファ#・ラ の分散和音 これぞ躍動するニ長調。
見事に調性を宣言、あるいは印象づけているんですね。
演奏する上での新しい観点に加えようと思いました。過度に気張ることなく、しっかり何げなく弾きたいです。
そんなこと先刻ご承知だい、という方、スイマセン。
2012年01月15日
バッロクチェロ 公開レッスン
バロックチェロ(415Hz)でのレッスンです。
ヴィヴァルディのソナタ変ロ長調(Rv45)で受けました。
ヴァージナルは室内楽仲間のYさんに付き合ってもらいました。

講師の西沢央子さんは一緒に通奏低音をひきながら
「(バロックボウでは)筆で書く時のように、起筆-運筆-はね-かすれ、濃淡などいろいろな音色を」
「モダンの弓は常に一定の音を出せるようになっている。言わばシャープペンシル」
「(2楽章の)Allegroは強拍/弱拍差をはっきり。強拍は弓のスピードを・・・・」
など具体的でイメージに満ちた指導をして下さり、いちいち納得でした。
前日は県立芸術劇場のコンサート”J.S.バッハの魅力”に出演されて、素敵な通奏低音を聴かせてくれました。
ガット弦とバロックボウの組み合わせで弾くと、バッハの無伴奏組曲がとても身近な曲になります。
マグダレーナ・バッハの筆写譜のスラーの位置では(いろいろ議論はあるものの・・)現代チェロで弾こうとするとギクシャクしたり、意味不明だったりしていました。19世紀以来の大家的解釈にドップリ染まっているからかもしれませんが。
バロック楽器ではごく自然に弾けるし、力まないでよい。
しばらくのめり込みそうです。
ヴィヴァルディのソナタ変ロ長調(Rv45)で受けました。
ヴァージナルは室内楽仲間のYさんに付き合ってもらいました。
講師の西沢央子さんは一緒に通奏低音をひきながら
「(バロックボウでは)筆で書く時のように、起筆-運筆-はね-かすれ、濃淡などいろいろな音色を」
「モダンの弓は常に一定の音を出せるようになっている。言わばシャープペンシル」
「(2楽章の)Allegroは強拍/弱拍差をはっきり。強拍は弓のスピードを・・・・」
など具体的でイメージに満ちた指導をして下さり、いちいち納得でした。
前日は県立芸術劇場のコンサート”J.S.バッハの魅力”に出演されて、素敵な通奏低音を聴かせてくれました。
ガット弦とバロックボウの組み合わせで弾くと、バッハの無伴奏組曲がとても身近な曲になります。
マグダレーナ・バッハの筆写譜のスラーの位置では(いろいろ議論はあるものの・・)現代チェロで弾こうとするとギクシャクしたり、意味不明だったりしていました。19世紀以来の大家的解釈にドップリ染まっているからかもしれませんが。
バロック楽器ではごく自然に弾けるし、力まないでよい。
しばらくのめり込みそうです。