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2024年10月15日

イタリアン・チェンバロをオーバーホール

イタリアンの伊太郎君です。しばらく延岡のチェンバロ奏者さんに弾き込んでいただいてましたが、一昨日に生まれ故郷の小屋に戻しました。




元気に良く鳴っています。全体の点検と以前から気になっていた個所の手入れをしたいと思います。

先ず外観、なかなか渋い色合いになりました。4年まえの完成時の写真では色白でした。こればかりは時間のおかげです。



のんびり進めて、と言っても2024年中には終わらせなきゃ!

  

2022年10月23日

ヴァージナルの音が出始めた

弦を張り終えました。
昨日からジャックを組込み中。




ジャックの入った音から荒調律をしています。
50本の弦の張力は合計で130kgfくらいになります。全体の力学的バランスがが取れて落ち着くまでに3か月?




まだ爪のヴォイシングをしていないのでバラバラな音色ですが、ところどころ良さげな響きがするのが嬉しい。

  

2022年10月15日

ヴァージナルの組立て ぼちぼちと

遅々として、進行中。

ジャック穴の仕上がり具合。




ロゼッタを貼り付けてサウンドボードは完成。




日を選んでケースに組付け。



この日の気温22℃、湿度51% でした。


外しておいたジャックレールの受けを取り付け。
これで接着作業は完了。



年内に音を出せるようにしたいものです。

  

2021年10月17日

再度、響板を組み込み

左右のブリッジに弦の位置を割り付けてピンを打ち、サウンドホールにはロゼッタを付けました。
 " SOUNDBOARD COMP. " 完成。(これ、自動車部品流の呼び方です)



調律ピンとヒッチピンの位置は前の響板から写したので、組付け時にズレないよう2ヵ所にノックピンを設定。




10月というのに蒸し暑い日が続きました。やっと湿度が50%台の日が2日続いたのでケースに組付け。



加勢してもらった女性も手際よく、接着剤塗布からクランプ完了まで6分で出来ました!

細々した部品を組み立てて、音出しまであと1週間か?
  

2021年10月13日

響板を取り換える

6号ヴァージナルの響板の付け替え工事中です。



先ず周囲の廻し縁に水を含ませて剥す。
きれいに外れました。再利用できます。




響板も水で湿布して一晩おいたら、殆ど損傷なく外すことができました。膠で接着してあったのも幸い。
ジャック・ガイドは再利用したいので切取り。 何年ぶりかで畔引き鋸が登場です。





新しい響板(スプルース製)にはブリッジを付けて




裏側の補強リブを付けて




リブを整形中。




次はケースへの再組付けです。一工夫要りそうです。
  

Posted by tanuki at 14:28Comments(0)Harpsichord repair修復

2021年03月28日

マリンちゃん 里帰り

フレミッシュ3号 通称”マリンちゃん”が里帰りです。




2016年3月に出荷した楽器でちょうど5年、状態はとても良い。丁寧に使って頂いたおかげ。




ジャックを全部外しました。来月の出番に向けて細かいバランスを再調整、最近わかってきた改善点を織り込みます。




イタリアンと2台になって工房の狭いこと!
  

2020年11月07日

ホームページ作りました

TANUKI工房の第一号ヴァージナルができて10年になりました。
それがきっかけで色々な方と繋がりができて使っていただけるようになり、これまでに10台が完成しました。
整理を兼ねてウェブサイト (ホームページ) を作ってみました。

チェンバロ製作・TANUKI工房  https://tanuki28.wixsite.com/largo



とりあえずこれまで作った楽器などを網羅してアップロードしています。
少しづつ内容を充実(?)させて参ります。
  

2019年05月18日

初仕事

  移転後の初仕事は1981年製フレミッシュ・タイプのチェンバロ修復です。



長いこと放置されていたことがあるということで、雨漏り痕が沢山あります。ジャックガイドは固着していて、Front, Back ともに押せども引けども動きません。


現在は使えるジャックを選んでFrontのみのシングル・レジスターでお使いでした。




引き取った日からしばらく乾燥注意報の出る気候が続いたので、これ幸いと様子見。
数日後にはしジャックガイドを何とかダマしながら引き抜くことができました。


ギャップ長を測ると、両側面に対して中音域では1mm狭くなっています。


もともとのクリアランス設定が1mmだったと推定し、ジャックガイドを巾方向で各0.5mmずつ削りました。
これで、滑らかに動くようになりました。



外してあったジャックにも浸水痕が残っています。

こちらは、そのまま使うしかありません・・・が、木部の割れ、タングのバネ折損などで6本は使用不能。


試奏してもらうと、音は良い響きしています。


とは言うものの、Backは6つの音が出ません。最高音域・最低音域に各3音ずつ割り振りましたけれど、弾きづらいですね。
いずれジャックを補充してヴォイシングからやり直し、修復を完成させたいものです。