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2023年05月11日

ヴァージナルのハチ公  響板を組込む

快晴の5月10日。
一大イベント(大袈裟・・・)の響板接着をやりました。

響板にはロゼッタを貼り付けて。。





助手くんと二人で組付け作業。



この助手くん、手際よくて接着剤塗布~クランプ完了まで10分でした。

治具類の準備と段取りには半日かかりましたけど、これはいつものことです。
「段取り8分」とは良く言ったものです。

梅雨入り前の完成が見えてきました。
  

2023年05月05日

ヴァージナルのハチ公 晴天を待つ

ロゼッタを貼り付ければ響板は完了。



ケースに接着したいのだが、昨日から雨がちで、明日は大雨の予報だ。
晴れて湿度が下がるのは来週後半になりそう。

いつも手伝ってもらう助手くんの都合からみても、やっぱり来週後半。

待ちの数日。
  

2022年12月23日

チェンバロのメンテナンス動画

当工房で作ったチェンバロを弾いてくださっている方に向けて、爪の交換手順の動画をYouTubeに上げました。

弦をはじく爪は数年くらいの頻度で交換します。演奏者の方に作業方法を説明するのに取説とか口頭説明ではなかなか伝わりずらいです。実作業を見て頂いても手許が良く見えません。
動画にすれば少しは分かり易くなるでしょうか?

動画をつくるのは初めてです。ヴィデオと静止画をスマホで撮影し、エディターで編集するのは試行錯誤続きででウンザリしました。
音楽に限らず、最近はYouTubeから情報を得ることが増えています。ユーチューバーの皆さんも結構大変なんだなと実感しました。


https://youtu.be/zZyrr8Q_NcQ


撮影はおもに一番手前のヴァージナルを使いました。


  

2022年05月31日

ジャック・スライド

 JACK SLIDE または JACK GUIDE はいちばん手間を食います。
ヴァージナルの場合、弦が鍵盤に対して平行に張ってあるので、さらに面倒です。

今回の材質は朴です。
まず、溝切り。




長さ30mmほどに切って角度を出して接着。




接着完了。




側面を切り揃えて、細かいところは鉋仕上げした後スプルースで挟みました。



次はブリッジ。
  

2018年02月15日

東海スピネット修復~第2弾

東海スピネットの修復は2台目です。

長く弾いてなかったということで、鍵盤が三分の一くらい戻らなくなっている。


摺動部のへばり付き程度ではなさそうなので、前面パネルを外してみてビックリ。

キーのバランスピン(支点)が左右に傾いて打ってある。



前部のガイドピンは長円形なのに廻っている(芯の向きが合っていない)。



これは製造当初からだったと思われるので、新品当時から戻りづらかったのでは?
ピンの打ち込み方向を修正したら円滑な動きになりました。




硬くて大きなプレクトラ(爪)はナイロン製?
弾くと ”バチン・ベチン” 、指の筋トレしているような感触!


すっかり経年硬化しているので、大きく削り込んでヴォイシングします。
あと数日の工程。
  

Posted by tanuki at 20:13Comments(0)スピネットrepair

2017年10月24日

東海スピネットの修復記

40年ほど前の東海楽器製スピネットの修復を頼まれました。
1970-80年代には大量に出回ってた楽器です。いま第一線で活躍中のチェンバリストの中にも初めて弾いたのはこの楽器だったという方がいらっしゃるそうです。
私も80年代に合奏用に使っていたことがあります。ただ、モダンチェンバロ構造に加えて、ジャックの爪がバカバカしく硬くて大きく、弾くとベチン・バチンと耐えられない汚い音でした。爪をかなり削って我慢できる音質に改造した記憶があります。

長く放置されていたとのことで全体に汚れや錆がべったりと付着していました。スチール製の弦は表面がザラザラに錆びておりましたので全弦を交換することにしました。

外せる部品は全部外して掃除から始めたところ、調律ピンが満身の力を込めないと回らないほど錆び付いている。
電動ドリルで強引に外しました。


サビサビの調律ピン。
この後、IPAで拭き上げてからシリコーンオイルを塗布。


内部に積もった埃は調理の油煙?煙草のヤニ?でしょうか、ベッタリとへばり付いていました。
ジャックの摺動部にも。こちらもIPAで清掃。


この後、ヴォイシングでジャックのプレクトラを半分くらいまで削り、だいぶ伸びのある響きにできました。

完成しました。新しい弦がピカピカに光っています。


持ち主さんのお宅に搬入して喜んでいただけたのが何より有難かったですね。
  

Posted by tanuki at 20:30Comments(0)スピネットrepair

2016年12月03日

マスコミ襲来

先週の新聞記事を見たということで、今週はラジオと TV が相次いで襲来しました。

12/1木曜は朝からMRTラジオのスクーピー。生放送。
  


リポーターの爽やかさに乗せられて気楽に喋って、弾いて、終わりました。
放送の後、スピネットとヴァージナルで「ネコふんじゃった」をデュエットしているリポーターちゃん。



ずいぶん楽しそうに遊んでくれて、製作者としては嬉しかったですね。



その前の火曜はテレビの取材。午後一杯。




すごい勢いで撮影していました。
放映枠は6~7分とのこと、どんな編集になるのだろう?



放送はMRTテレビ、宮崎県内限定!
12月14日(水) 午後7:56からの「わけもん!」(宮崎弁で”若い者”)



  

2016年10月24日

初陣 スピネット

ベントサイド・スピネットがパイプオルガン・チェンバロ講習会でデビューです。
毎回 楽屋12が練習室に割り当てられて、これまで5年間はヴァージナルを出していました。

ヴァージナルの音域は構造上50鍵前後になるので、ピアノで育った講習生さんにとっては「音が足りない」との戸惑いがおおかったようです。
スピネットは56鍵で、18世紀ものでも大体カバーできます。

この女の子は「このあとフラダンスに行くんです」と言いながら練習していました。
何人もの方に弾き込んでいただいて、課題事項を幾つか発見できて有難い三日間でした。



パイプオルガン・チェンバロ講習会 10月21-23日 宮崎県立芸術劇場にて
  

Posted by tanuki at 06:26Comments(0)スピネット